バレット食道

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こんな症状はありませんか?

  • 飲食時に喉がつかえる感じがする
  • 胸のあたりに違和感がある
  • 胃がもたれる
  • 呑酸(口の中に酸味を感じる、胃から物が逆流するような感覚)がある
  • 吐き気がある など

※バレット食道自体の症状はありませんが、逆流性食道炎の症状が見られることが多いです

バレット食道とは?

食道と胃の粘膜は、それぞれ異なる細胞でできています。食道の粘膜は逆流性食道炎などの影響で変性を起こすことがあり、これによって食道の粘膜(扁平上皮)が胃の粘膜(円柱上皮)に置き換わった状態のことを「バレット食道」と言います。

バレット食道自体に痛みなどの症状はありませんが、食道がん(バレット食道がん)の危険因子となるため経過観察が必要になります。

逆流性食道炎や生活習慣が主な原因

パレット食道

バレット食道の主な原因は逆流性食道炎です。逆流した胃酸や胃内容が食道の粘膜を傷つけ、それが治癒する過程で胃の円柱上皮と置き換わることで、徐々にバレット食道が進むのです。また、喫煙習慣や肥満、大腸がんの存在なども発症に影響を与えると考えています。

バレット食道は、その進行度によって「SSBE」と「LSBE」の2つに分類されます。

SSBE

SSBEは、ごく限られた範囲でバレット食道が見られる状態です。がん化のリスクは高くないため、定期的な経過観察で様子をみることがほとんどです(日本人のバレット食道の大半は低リスクのSSBEです)。

LSBE

LSBEは、食道の広範囲がバレット食道となっている状態です。こちらも経過観察がメインになりますが、SSBEよりもがん化のリスクが高いため、より注意深い観察が必要です。最近本邦での多施設によるLSBEの向こう5年にわたる追跡調査では、年率1.2%の腺癌の発生があったと報告されています(N. Matsuhashi, et al J Gastroenterol Hepatol. 2016 Jul 15)。

バレット食道の的確な診断のために

バレット食道自体は自覚症状を伴いませんので、胃カメラ検査による直接観察が診断には効果的です。またLSBEのがん化は形態的な変化が少なく内視鏡観察だけで早期に発見するのは困難とされています。そのため、LSBEの患者様は年1-2回の内視鏡検査と組織診断が望ましいと考えています。また多くのバレット食道の原因となる、逆流性食道炎の確定診断のためにも胃カメラ検査は有効です。

当クリニックの胃カメラ検査は経鼻・経口の両方に対応し、鎮静剤(眠る麻酔)も使用できますので、苦痛の少ない検査が可能です。経験豊富な医師が検査を担当し、的確に診断して適切な治療へと繋げます。

バレット食道の治療

適切な経過観察

バレット食道が見られる場合には、適切な経過観察を行ってがん予防、あるいは早期発見に努める事が重要です。「バレット食道=がん」というわけではありませんので、検査によってバレット食道の状態を正しく把握し、がんのリスクを考慮した管理を行う必要があります。

逆流性食道炎の治療(薬物療法)

バレット食道の主な原因となる逆流性食道炎の治療を行うことで、バレット食道の範囲を減少させられることもあります。詳しくは該当ページをご覧ください。

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