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- 胃ポリープ
こんな症状はありませんか?
- 胃(みぞおち)の辺りが痛む
- 胃のもたれ・むかつきがある
- 胸焼けが続く
- 食欲が低下した(食欲不振)
- 動悸・息切れがする
- 吐き気がある
- 貧血を起こしやすくなった
※上記はあくまで一例で、胃ポリープが生じても無症状なことが多いです
胃ポリープとは?
「ポリープ」は正確には病名ではなく、消化管の粘膜に生じた腫瘤(できもの)の総称です。胃に生じるポリープ(胃ポリープ)の大半は良性で、発見されたとしても早急な治療は必要ないものもが大半です。ただし、腺腫など将来的にがん化する扁平なポリープやピロリ陰性胃癌の一つであるラズベリーポリープは低異型度高分化型腺癌であり切除が必要です。
これらの病変を早期に発見するためには組織診断を含めた適切な検査できちんと識別することが重要です。
ピロリ菌感染や薬剤の影響など原因は様々
胃ポリープには「胃過形成ポリープ」「胃底腺ポリープ」「胃腺腫性ポリープ」など様々な種類があります。原因も様々ですが、ダメージを負った胃粘膜が修復と再生を繰り返す中でポリープが生じると考えられています。
胃ポリープの種類で症状やがん化のリスクが異なるため、的確な鑑別と経過観察が必要です。
胃過形成性ポリープ
- ●主な原因:ピロリ菌感染、加齢
- ●がん化のリスク:ほとんどなし(大きなものはがん化の可能性あり)
胃底腺ポリープ
- ●主な原因:薬剤(逆流性食道炎の治療薬など)
- ●がん化のリスク:ほとんどなし
胃腺腫性ポリープ
- ●主な原因:萎縮性胃炎(長期間のピロリ菌感染)
- ●がん化のリスク:あり(特に2cm以上の大きなポリープ)
ラズベリーポリープ(ラズベリー型胃癌)
- ●ピロリ菌陰性胃癌で外観がラズベリーに似ていることから命名された。胃型形質低異形度高分化型腺癌で切除が必要。
- ●多発した胃底腺ポリープ内に紛れていることがあり注意が必要。
胃ポリープの的確な診断のために
合併することの多い慢性胃炎の症状や、ポリープからの出血による症状(黒色便・吐血など)が稀に見られることもありますが、胃ポリープの発生自体では自覚症状がほとんど現れません。そのため胃ポリープの早期発見には、定期的な上消化管造影検査(バリウム検査)や内視鏡検査(胃カメラ検査)が有効です。
当クリニックでも内視鏡検査込の健康診断や大津市のがん検診を実施していますので、胃ポリープをはじめとした消化器疾患の早期発見にご活用ください。
胃ポリープの治療~日帰りESDにも対応~
ほとんどの胃ポリープは良性であるため、早急な治療を行わずに経過観察に留めることが多いです。しかしがん化のリスクがある場合や出血が見られる場合など、将来的に悪影響を及ぼす可能性があるものは可能な限り早めに切除します。
胃ポリープの内視鏡治療
胃ポリープの切除手術は内視鏡を用いて行います。当クリニックでは初期の胃がんや胃ポリープに対する日帰りESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)を実施しています。ESDは特殊なナイフを用いて病変部を切除する術式で、高精度かつ低侵襲な治療を行えることが特徴です。
通常ESDの実施には入院が必要となりますが、当クリニックではハイクオリティな医療機器の導入と徹底した感染症対策により日帰りでの手術を実現しています。