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院長インタビュー
クリニック全体で検査の「質」にこだわる
高精度な検査のためにも患者様の苦痛は最小限に
クリニックの内視鏡検査の強みは?
一言で言えば「検査の質」です。内視鏡検査の目的は、消化管内を直接観察し病変やその予兆を的確に発見し適切な治療に繋げることです。40年近くの経験と年間1,000以上の検査実績、大病院並みの充実した設備により、開業医としては最高レベルの医療をご提供できると思っています。
また「消化器内視鏡技師」の資格を持つスタッフが検査をサポートしますので、的確なフォローが可能です。特に検査内容のご説明に関しては私よりも分かりやすいと思いますよ(笑)。
検査時の苦痛緩和のための取り組みは?
当クリニックの内視鏡検査では、患者様の身体的・時間的なご負担を軽減するために様々な工夫を凝らしています。鎮静剤(眠る麻酔)の使用や経口と経鼻が選択可能な胃カメラ検査、大腸カメラ検査時の炭酸ガス送気などによって身体的な負担を緩和し、胃カメラと大腸カメラの同日検査に対応することで時間的な負担にも配慮しています。
私の性格もあるのですが、検査中に患者様がつらそうにされていると「早く終わらせなければ」とプレッシャーに感じてしまい、時間をかけてしっかり観察することが難しくなります。患者様が楽にされていれば適切な時間内で詳細な観察が可能となるため検査精度の向上にも繋がると思っています。検査への不安や鎮静下検査に関するご希望・ご質問があれば遠慮なくお申し付けください。
経鼻と経口ではどのような違いが?
胃カメラ検査時のカメラ挿入は口か鼻から行いますが、当クリニックではその両方に対応しています。経鼻内視鏡は検査時の苦痛の少なさが特徴ですが、経口内視鏡の方がカメラの性能が優れています。超早期の発見や組織検査(生検)の精度を上げるためにも当クリニックでは経口内視鏡の使用をお勧めしています。
鎮静剤を使用することで経口内視鏡のデメリットである苦痛は大幅に軽減できます。
超音波内視鏡や日帰りESDにも対応
大病院にも負けない内視鏡治療をクリニックレベルで実現
超音波内視鏡ではどんな病気が発見できる?
すい臓、胆のう、胆管、肝臓などの消化器系臓器の病気は、基本的には超音波内視鏡でなければ診断ができません。特に慢性すい炎や膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)などのすい臓の病気は、胃の病気との区別がつきにくいことも多いです。胃炎や機能性ディスペプシアを疑って検査を受けたらすい臓の病気だったというケースもよく見られます。
放置するとすい臓がんのリスクになることもありますので、きちんと見極めて適切な経過観察や早期治療に繋げることが大切です。
日帰りのESDにも対応されている?
当クリニックでは徹底した合併症対策によって日帰りでの手術を可能にしています。基本的に2cm以下の早期胃癌で一定の条件を満たせば外来でのESDが可能だと判断し、数の上限を定めずに切除しております。特殊な止血処置を行いますので、術後はすぐにご帰宅いただけるうえ、日常生活への影響も軽微です。当クリニックではこれまでに出血のトラブルが起こった例は一度もありませんので、安心して日帰り手術をご検討いただければと思います。
なおポリープが大きく日帰りでの手術が難しいと判断した場合には、提携先の医療機関を迅速にご紹介いたします。
見落とされやすい病気も逃さずに発見
若い方でも腹部症状の持続にご注意ください
最近増えている消化器疾患はありますか?
胃カメラ検査の領域では十二指腸の病変でしょうか。比較的メジャーな十二指腸潰瘍はピロリ菌感染減少により近年では減少傾向にあるのですが、十二指腸のリンパ腫や非乳頭部十二指腸腺腫(SNADET)乳頭部腫瘍などは最近発見する頻度が増加しています。
胃の奥にある十二指腸はその構造上、見落としやすい部位と言えます。腫瘍の放置は十二指腸がんの危険因子になりますが、十二指腸は手術治療が難しいため、やはり早期に発見して治療に繋げる必要があります。
大腸カメラ検査の領域ではいかがですか?
大腸カメラ検査では「潰瘍性大腸炎」がよく発見されます。これは炎症性腸疾患の1つで、クローン病と並んで難病に指定されています。症状が軽い場合が多いため、検査をして初めて気づくことも少なくありません。
また見逃しやすい形状の大腸ポリープも存在し、当クリニックでも比較的頻繁に切除しています。「まだ30代だから、がんはないだろう」と思われがちですが、若い方でも大きなポリープが見つかることがあります。若い世代でも腹痛や下痢・便秘、血便などの症状が続く場合は、大腸ポリープの可能性を考慮して一度検査を受けられることをお勧めします。
診断の難しい病気や新しい病気にもしっかりと対応
きちんとした鑑別で最適な医療へと結びつける
内視鏡検査で異常がなければ安心と考えて良い?
見逃されやすい病変もありますので、「検査で異常がなくても症状が続く」あるいは「治療を受けてもなかなか軽快しない」などの場合には注意が必要です。好酸球性食道炎、自己免疫性胃炎や小腸内細菌異常増殖症(SIBO)などは診断が難しく、適切な鑑別と治療が必要です。SIBOは過敏性腸症候群(IBS)と症状が似ていますが、IBSの治療では逆効果になることもあるため、しっかりとした治療方針を立てなければなりません。
見落としや複雑な合併症のリスクもある?
SIBOのような比較的新しい概念の病気は診断方法や治療方法がまだ確立されておらず、通常は過敏性腸症候群と診断されてしまうケースが多いようです(SIBOは過敏性腸症候群に対するお薬では治療が難しいです)。医師が実際にその目で病変を見たことがなければ現場での対応は難しいでしょう。
先ほどもお伝えしましたが当クリニックには消化器内視鏡技師の資格を持ったスタッフがおり、私も長らくハイボリュームセンターで内視鏡治療に携わってきました。内視鏡検査の精度に関しては自信を持っておりますので、治療を受けてもなかなか症状が改善しない場合には一度ご相談いただければと思います。
腹部症状が続く時は早めのご相談を
内視鏡検査ならオクムラフォレストールクリニックにお任せください
サイトをご覧の方へメッセージをお願いします
健康診断などで異常がなかったとしても、腹痛や便秘・下痢などの症状が持続する場合は何らかの病気の可能性を考慮して、専門医へ相談することをお勧めします。内視鏡を用いて医師が直接確認しなければ発見が難しい病気も数多く存在します。症状の原因を正確に特定するためにも、内視鏡検査をご検討ください。
当クリニックでは苦痛の少ない検査が検査精度の向上にも繋がると考えて、低負担かつ高精度な内視鏡検査を行っております。繰り返しにはなりますが、内視鏡検査の精度と環境は自信を持ってお勧めできるレベルにあると自負しています。不安を感じずに、お気軽にご相談ください。